かわいそうだね? 著者綿矢りさ
とても面白く読めました
綿矢りささんの
発想・想像力は何を読んでもすごいですね。
妄想好きな人には、本当に面白いと感じるはずです。
樹理恵という、大好きな彼の為なら無理をしてでも
彼に好かれようとする。
一途な
仕事もばりばりこなす素敵な女性なのに...
ある日彼から
元カノを助けたいから、元カノを自分の部屋で住ませてあげたい。
と告げられる。
「許せないなら別れる」
そんな事を言われる樹理恵。
彼を大好きな樹理恵は、元カノを彼のもとで住まわせる事を
許可したものの...
彼への疑念がやってきて、ついには爆発
最後は彼女・樹理恵の痛快な爆発展開に
すっきりしました!
面白かった!!
*
*
そしてこの本にはもう一篇物語が収録されていて
タイトル
「亜美ちゃんは美人」
こちらもなかなかの面白さでした
女同士の複雑な友情関係を描いていて、女性なら
友達あるあるみたいなものを発見でき、痛いやら・悲しいやら・うなずけるやら
亜美ちゃんは美人でだれからも好かれていて
誰からみても羨ましい存在なのだけれど
心は満たされていなかったんだな...と。
美人な人の
心の奥に実は持っているかもしれないせつない心理
そんなものが描かれていたような
そんな亜美ちゃんの引き立て役のような
さかきちゃん
仲良くはしているけど、本当は亜美ちゃんを嫌い
だけれど
亜美ちゃんの寂しい虚しかった気持ちを知り
最後は本物の友情に変わっていく
素敵な物語でした。
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